帰国して それなりに必死に生きております。


by bakiwan

Nの遺伝子2

 本日は朝から思い切って雨が降っているインディアナ地方。あたりも暗くて、部屋の中までどよーんとしている。
 ぽんきちの退屈の虫が騒ぎ始めた夕方、雨も一時的に上がったようなので、取りあえずゴミだけでも・・・とベランダを開けて外に出た。その時点でぽんきちはまだ室内。おんもはびしょびしょ。
 ゴミを出してさっさと家の中に入ろうと思っていると、お向かいのB君が退屈の虫をくっつけて「ハーイ!」おしゃべり好きのアメリカ人の典型のようなB君、実は捕まると結構長いんだ。
 「アナタの娘はどこ?」お、何、それなりに気にかけてくれてるのか?つい嬉しくなって窓に張り付いているぽんきちを引きずり出し、しばし小さなデートを見守ることに。とは言っても話しているのは私なんだけど。
 しかしぽんきちの目はきらきらと輝き、にこにこしながらB君を見つめている。いやーマジで面白いよアンタ。人によってずいぶん態度違うんだね。
 しばらくゴルフの話などして(くどいようだがB君は7歳だ)、ふとB君が「彼女、犬は好き?」
 好き好き、大好きです。実家のバッキーが被害に遭ってます、お隣のまっくろわんこにも向かっていきました。未だに犬を見かけると一気にテンションが上がって「わんわハ!」って声が裏返ります。
 そんな大量のよけいなことは言わずに、「うん、好きよ」とだけ答えたが、次に目が輝いたのがB君の方。「僕の犬、見る?」え?アンタんち犬飼ってたっけ?お向かいだが知らないぞ。「プードル、茶色と白いの」ん?それはどこかで見たようだ。人んちの犬じゃねえ?あの、前に散歩してるところを触らせて貰った(ぽんきちが)よ?しかしそれはうちの棟の別の所に住んでいるわんこでは?などと頭の中でぐるぐる考えていると、「見せてあげる!」
 興味本位で「うん、見る」と答えて、いったんぽんきちに靴をはかせに家まで戻ると、ちゃんとドアの前で待っているB君。ドアを開けて譲ってくれるあたり、アメリカ人だなあ!と妙なところに感心。ま、うちのドアだけどね。
 果たしてのこのこついて行ってみると、B君が向かったのは間違いなく他人のうちであった。お前この界隈のボスなのか。ジャイアンめ。
 しかし礼儀正しくノックするB君、返事はない。「出かけちゃってるみたい」だからそれお前のちゃうやんか!!と心の中で突っ込んだが、まあいい。よかった、こいつもちゃんと7歳だ。

 犬は諦めてそのまま外で遊び始めると、思った通りぽんきちは水たまりに突進、そして着水。おむつまでびしょびしょッス、お嬢さん。
 散々髪の毛までびしょびしょにして、もう自分を見失うほどにはしゃいで遊んでいたら、再度落ちてくる雨。やっべーやっぱり降ってきたか・・・とぽんきちを抱え、家に入り、風呂場に直行。もう自分も一緒に入っちゃえ!このさいシャワーデビューだ!と調子に乗ってぽんきちを脱がせ、自分も脱いでまずぽんきちを洗浄。「正直ビミョウ・・・」って顔をしているぽんきちを尻目に、さっさとアタマを洗い始めた私。お前のアタマは後じゃ、と告げると、バスタブの横にあるおもちゃを取ろうとして身をひねった。
 大人しく遊んでいてくれれば、と泡だらけになった手を流そうとすると、その瞬間、「ごっちーん!!」と派手な音、同時に仰向けにひっくり返るぽんきち。あーやりました。
 実はこれ、記憶にあるのだ。自分の。
 小さい頃、母と一緒に風呂に入っていて、泡だらけのまま母にじゃれつこうとして、滑り転ぶこと2回。アタマを打った衝撃で転んだ記憶が無くなっていなければ2回。
 転んでびっくりするわシャワーは降りかかってくるわ、怖くて辛くてわあわあ泣き叫ぶぽんきち。ちゃんと座らせてなかった私が悪い。ごめんごめん。本当にごめん。だけどあんた、やっぱりアタシの子だったんだね・・・。
 見事伝わった風呂転びの遺伝子。私が打ったのは固いタイルだったが、ぽんきちはまだ少しはましな(希望的観測)バスタブだ。
 ちなみに私は銭湯でじいちゃんと間違えて違うおっさんの背中にいきなりおぶさったことがあるけど、この国にいたらそれは遺伝しませんな。よかった。
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by bakiwan | 2006-07-20 20:43 | ぽんきちさんのコト