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帰国して それなりに必死に生きております。


by bakiwan

LA → Pittsburgh

 出発の日。ちょっと雨が降っていて、いきなり陰鬱な気分になってみた。この中を引っ越しってのはなかなかしびれる。1歳児をどうしようかな・・・と考え込む間も無く、前日のあまりとかインスタントみそ汁とか娘に食わせた。
 ありがたいことに雨はすぐあがり、引っ越しのためのトラックが着く頃にはうっすーい晴れ間が覗いていて、少し気も晴れる。このまま雨降ってたら化けて出てやろうと思っていた。

 荷物を積み込んでいる間、ネムネム娘を車に乗せ、ちょっとた用事を済ませに銀行へ行った。
 用事を済ませて車に乗るとすぐにぽんきちお休みなさい。うむ、じゃあそのまま駐車場に居ます、と夫に告げて少し寝かせる。正直私も眠かったが、ついうっかり携帯にゲーム落としちゃった。しかもパズルボブル。今更。音消して普通に遊べる手頃なゲームで思いついたのがこれだったんだもん。ありがとうタイトー。すばらしいゲームだと思いますです。
 荷物を積み終わった夫から携帯に電話が入り、ハイスコアを邪魔されたがまあそれはいいとして、その後California最後の食事をすることに。やっぱり日本食。あたしは出来ればメキシカンが食いたかった・・・がまあいい。いいとしよう。ぽんきちも米食って嬉しそうだ。
 ちなみにご飯を食べる前にブクオフなどにより、暇つぶしの本をついうっかり4冊も買ってしまい、ただでさえ重たいスーツケースがひどいことになったがまあいい。どうせ飛行機乗る前に預けちゃうんだもんだ。インディアナに行ったら娯楽が全くないこと請け合い(ネットが繋がらないと人生の楽しみが 99/100減する)。
 最後の食事を堪能して、いよいよ何もない部屋に戻り、夫は手荷物と炊飯器電気ポットなどを詰めて、Californiaを後にした。無事に着くといいが、イケネAAAのシール貼るの忘れたなーとぼんやり思う。まあ何かあったら電話してくるだろう。電話できる状態ならまだよしとすることにして、LAXにお見送りしてくれる英国紳士(仮名)を待つ。待つって気軽に書いたけど、実際待つのは4時間あまりだ。馬鹿にしてんのか。8時半すぎの飛行機って。
 ま、でも飛行機で行けるだけいいのだ、いいのだいいのだ、と自分を納得させて、またしてもネムネムになったぽんきちを寝かす。
 何もないのでカーペットの上に直に転がし、私のコートをかけてみた。体痛くならないかなあ。若いから平気かなあ。かわいそうだなあ。などと親らしいコトを考えたのはホンの5分。すぐに飽きてまたしてもパズルボブルを・・・。
 途中夫から何度か電話があり、そのたびにハイスコアを邪魔された。が、渋滞にはまって退屈だよー進まないよー今日中にアリゾナまで行きたいのにーとぶうぶう言う夫に付き合ってみた。が、正直気になっていたのはハイスコア。鬼嫁。
 ついにゲームをあきらめて本を読み始めたが、そうこうしている間にぽんきち起床。目が覚めて誰もおらず、とりあえずいつも私が居るはずの台所にのこのこ探しに現れてみたものの、私はその様子を背後から見ていた。声かけろよ。
 やはりいつもと様子が違うので不安なのか、私の姿を見つけると嬉しそうに駆け寄ってきた。すまんカーチャンゲームやってた。
 最後のおむつを換え、暇ついでにお世話になった台所を綺麗にし、ゴミを出しにぽんきちと歩いてゆっくりアパート内を一周。極楽鳥の花がめいっぱい自己主張していて、「お花さんはかわいいかわいいしてあげるんだよ」と言ったのにいきなりひっぱたくぽんきち。問題行動だ。
 ほどなく英国紳士(誇張)が現れ、私たちをLAXまで連れて行ってくれた。本当はお茶でもごちそうしたかったが、何もないんだねターミナル1。すいません、今気づいたけど駐車場代も払ってないや、本当にすみませんていうかありがとうございました。

 LAにてどうしてもメールをチェックしたくなり、空港の椅子備え付けの有料ネットにつなぐ。その間にぽんきちに鮭海苔巻きをほおばらせていたが、隣に座っていたお嬢さんのフレンチフライを指さし「まんま!!」やめてください。
 お嬢さんは大変お優しい方で、「ポテトあげてもいいですか?」ええもちろんどうぞどうぞ、でもアナタの食べる分無くなりますよ、こいつを甘く見てると。
 案の定次々と口の中にほおばり始め、7本ぐらい一気に行ったところでドクターならぬ親ストップ。飛行機乗る前におむつ換えます。ていうかこれ以上ここに座っていたらお嬢さんがご飯食べられません。
 乗った飛行機は一度LAからLas Vegasまで行き、人を入れ替える(私たちは入れ替わりませんでした)。最初のフライト時間は1時間ほど。寝る間も無いが、寝る時間になってむずかり出すぽんきち。うぬぅ、やはり眠れないか。しかも金曜日で、Vegasで遊ぶために乗ってる人たちがすし詰め。楽しそうだ。相当悔しいが仕方ない。
 人を入れ替えている間に必死でぽんきちを寝かそうとするが、すっかり機嫌が悪くなっていて、かんしゃくを起こしておしゃぶりを投げ捨てる。
 そんなことしないの、大丈夫、大丈夫、あー大丈夫ほれ大丈夫コリャコリャとか言ってあやしていたら、準備してるフライトアテンダントのお姉さんに笑われた。でも恥も外聞も無いんだ。仕方ないんだ。
 Vegasで乗ってきたのは若いお兄さん。優しげな目をしたお兄さんは、ぽんきちを見てにっこり。ここからが一番長いフライトで、アナタが一番迷惑を受ける人です。大当たり。おめでとう。
 またしてもすし詰め状態の飛行機の窓側で、横に寝たがってお兄さんの足の上に足を乗せるぽんきち。うおおおすみませんと謝ると「いいよいいよ」ってな調子で「このままにしても」と言う。アンタなに、どんな穏やかな両親が帰省先で待ってるのさ(勝手に脳内で想像が広がっております)!?
 眠ってはいるものの、やはりちゃんと眠れなくて時々泣いたり身をよじったりするたびに起こされて、それでも笑顔のお兄さん。アタシアンタと知り合いだったら絶対友達に紹介するよ。
 5時間ほどそれを繰り返し、到着したPittsburghには恐ろしい罠が沢山待ち受けていたのであった・・・。
by bakiwan | 2006-04-07 00:48 | インディアナのコト